Board behaviors
ボードビヘイビアは、TWELITE無線マイコンに接続したハードウェアを取り扱うための手続きが含まれます。
定数の定義(ピン番号など)
ハードウェアの初期化
センサー等の取り扱い
標準アプリケーションApp_Tweliteと同じ配線を想定したボードビヘイビアです。定数定義と、M1-M3,BPSピンの読み出し機能があります。
以下の定数を定義しています。BRD_APPTWELITE::PIN_DI1
のようにアクセスできます。
DIP SW (M1 M2 M3 BPS) ピンの値を取得するためのメソッドが用意されています。
戻り値はHIGH, LOWではなく、0
がセットされていない(HIGH側)、1
がスイッチがセットされる(LOW側)という意味です。
get_DIPSW_BM()
は、bit0から順にM1,M2,M3,BPSピンの値を返します。
この値はシステム起動時に確認されて以降は、スイッチを操作しても更新されません。
開閉センサーパル OPEN-CLOSE SENSE PAL のボードビヘイビアです。
開閉センサーパルのセンサーは磁気センサーで、2本の信号線の割り込みの入力のみです。
PAL_MAG::PIN_SNS_NORTHはセンサーがN極を検出したとき、PAL_MAG::PIN_SNS_SOUTHはセンサーがN極を検出したときに割り込みが入ります。
スリープ前に以下の設定をしておきます。
起床時に起床要因のIOを確認します。
MONOSTICK用のボードビヘイビアです。内蔵ウォッチドッグタイマーの制御とLED点灯用の手続きが含まれます。
以下の定義が利用可能になります。
MONOSTICK::PIN_LED
のようにアクセスできます。
上記のコードのように各ピンが初期化されます。
起動時、スリープ起床時、起動後一定時間経過後に外部のウォッチドッグタイマーを再セットします。
ウォッチドッグタイマーのタイムアウトは1秒です。
MONOSTICKでは通常スリープするアプリケーションを実行しませんが、その場合はMONOSTICK::PIN_WDT_EN
をHIGHにしてからスリープします。
LED(赤、黄)の制御を行います。
ボードビヘイビアでの制御を行わない場合は、このメソッドを呼び出さないでください。
黄色のLED(MONOSTICK::PIN_LED_YELLOW
)はSPIMISOピン(半導体のピン名DO1)です。本ボードビヘイビアではPWM制御による点灯用のメソッドや手続きは含まれません。必要に応じて以下の記述を行います。
set_led_yellow()
は呼び出さないようにして下さい。
始動後にPWM出力の初期化を別途行います。SPIMISOピンはApp_Twelite標準アプリケーションではPWM3に対応し、Timer3クラスオブジェクトにより制御できます。
スリープ復帰後にPWM出力の初期化を別途行います。その際、DO1の出力設定を解除します。
PWM設定前にDO1の出力設定を解除してください。
pinMode(PIN_LED_YELLOW, DISABLE_OUTPUT);
黄色のLED(MONOSTICK::PIN_LED_YELLOW
)は、スリープ中に点灯させることはできません。
mode
は以下のパラメータを取ります。tick
は点灯時間[ms]を指定しますが、詳細はmode
の解説を参照してください。
スリープ復帰後も復帰前の設定が維持されます。
TWELITE PALのハードには共通部分があり、ボードビヘイビアも共通ハードについては、共通のインタフェースを定義しています。
以下の定義が利用可能になります。
PAL_AMB::PIN_BTN
のようにアクセスできます。
上記のコードのように各ピンが初期化されます。
起動時、スリープ起床時、起動後一定時間経過後に外部のウォッチドッグタイマーを再セットします。
ウォッチドッグタイマーをタイムアウトしないためにTWELITEを60秒以内の設定(キャリブレーション済み内部CRタイマー使用時)で起床してください。
LED(D1)の制御を行います。
ボードビヘイビアでの制御を行わない場合は、このメソッドを呼び出さないでください。
mode
は以下のパラメータを取ります。tick
は点灯時間[ms]を指定しますが、詳細はmode
の解説を参照してください。
スリープ復帰後も復帰前の設定が維持されます。
指定期間だけLEDを点灯します。set_led()
の機能と同時には使えません。
get_D1() .. get_D4()
はDIP SWがHIGH(スイッチが上)の時0
、LOW(スイッチが下)のとき1
を返します。
get_DIPSW_BM()
はDIP SWの設定値を0..15
で返します。SW1==LOW を1
, SW2 == LOWを2
, SW3 == LOWを4
, SW4 == LOWを8
とした和を返します。
D1..D4のHIGH(1),LOW(0)
の値とは反対になります。
DIP SWのLOW(0)
側がセットされた、つまり、1
の値を持つと意味付けしているためです。
この値はシステム起動時に確認されて以降は、スイッチを操作しても更新されません。
指定
意味
LED_TIMER::BLINK
LEDを点滅させます。tick
に与える時間[ms]ごとにON/OFFが切り替わります。スリープ復帰後はカウントをリセットし点灯状態から始まります。
LED_TIMER::ON_RX
パケットの受信時にtick
に与える時間[ms]だけ点灯します。
LED_TIMER::ON_TX_COMP
送信完了時にtick
に与える時間[ms]だけ点灯します。
指定
意味
LED_TIMER::BLINK
LEDを点滅させます。tick
に与える時間[ms]ごとにON/OFFが切り替わります。スリープ復帰後はカウントをリセットし点灯状態から始まります。
LED_TIMER::ON_RX
パケットの受信時にtick
に与える時間[ms]だけ点灯します。
LED_TIMER::ON_TX_COMP
送信完了時にtick
に与える時間[ms]だけ点灯します。