SM_SIMPLEは、サンプルコード中の状態遷移、タイムアウト待ち、送信完了などの処理待ちを行うために用意しています。
SM_SIMPLEの基本的なコード抜粋を示します。
SM_SIMPLEを利用するには状態一覧としてのenum class
定義が必要です。上記ではSTATE
として定義しています。このステージをパラメータとしてSM_SIMPLE<STATE> step;
のようにクラスオブエクトを生成します。生成したクラスオブジェクトは.setup()
により初期化しておきます。
SM_SIMPLEの初期状態は値が0で、上記の例ではSTATE::INIT
が対応します。現在の状態を取得するには.state()
を用、上記例のようにdo while文中のswitch節の判定式に用います。
状態の遷移には.next()
を呼び出します。状態が変更された場合、b_more_loop()
がtrue
になりdo while節のループがもう一度実行されます。例ではSTATE::SENSOR
状態から.next(STATE::TX)
を呼び出すことで、ループがもう一度実行されcase STATE::TX:
節も実行されることになります。状態を変更しない場合はdo whileループを脱出しloop()
を一旦終了します。次のloop()
の呼び出しまで一旦待ちます。
送信完了などの処理待ちをしたい場合は.clear_flag()
を呼び出し、別のコールバック関数などで.set_flag(uint32_t)
により処理完了を知らせます。ここで指定したuint32_t
型のパラメータをは.get_flag_value()
から読み出せます。
またタイムアウトの処理を行いたい場合は.set_timeout(uint32_t)
を呼び出した時刻を記録し、.is_timeout()
によりタイムアウト時間が経過したかを調べることができます。
スリープからの復帰で再びSM_SIMPLEを利用することになりますが、スリープ前に必ず.on_sleep(bool)
を呼び出すようにします。パラメータにfalse
を入れると復帰後に0
状態から開始し、true
を入れるとスリープ直前の状態から再開します。
以下にSM_SIMPLEのソースコードを示します。
バージョンによって内容が変化する場合があり。
本体はmwxライブラリソースディレクトリのSM_SIMPLE.hppに格納されます。