The MWX Library

Mono Wireless C++ Library for TWELITE.

MWX ライブラリは、TWELITE 無線モジュールのコード表記を簡素化することを目的としています。MWXで作成されたプログラムをアクト act と呼びます。アクトにはループによる記述と、イベントによる記述(ビヘイビア behavior と呼びます)の二種類があります。

本ページではアクトの主な特徴を紹介します。

  • ループによる記述 (setup(), loop())。小規模な機能を記述するのに向いています。

#include <TWELITE>
const uint8_t PIN_LED = 5;

void setup() {
  pinMode(PIN_LED, OUTPUT);
}

void loop() {
  if (TickTimer.available()) {
    uint32 t_now = millis();
    
    // blink LED every 1024ms
    digitalWrite(PIN_LED, (t_now >> 10) & 1 ? HIGH : LOW);
  }
}	
  • イベントドリブンのアプリケーション記述。各種イベント・割り込みハンドラの定義、アプリケーションの複雑な振る舞いを記述するのに向いたステートマシンをクラス内に定義して見通しの良いコードを記述できます。この記述をビヘイビアと呼びます。

  • ペリフェラルの手続きを簡素化。よく使われる UART, I2C, SPI, ADC, DIO, タイマー, パルスカウンタを取り扱うクラスオブジェクトを定義しています。

  • シンプルな中継ネットワークを定義。この中継ネットワークは TWELITE 標準アプリケーションと同等の実装で、個体アドレスの管理は 8bit の論理IDで行うこと、ネットワーク構築のための通信を行わないため電源投入後すぐにネットワーク宛に無線パケットを送ることができる点が特徴です。

TWELITE 標準アプリケーションとのパケットの相互通信はできませんが、以下の点で自由度が上がっています。

  • 論理IDは 0 が親機である点は同様ですが、子機アドレスとして 0x01..0xEF を利用できるため、識別数を 200 以上とすることができます。

  • 原則3回までとしていた中継回数について、最大数を64回までを設定できるようにしています。(※ パケットが遠回りして一定時間経過後に戻ってきた場合、重複パケットの管理テーブルがクリアされ中継済みのパケットであっても、再中継が発生する場合があります。中継回数を大きくする設定は注意してください)

  • PAL や MONOSTICK 向けのボード定義。ボード上のセンサーなどを容易に取り扱えます。

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