Parent_MONOSTICK
親機アプリケーション(MONOSTICK用)
MONOSTICKを親機として使用するアクトです。子機からのパケットのデータペイロードをシリアルポートに出力します。
このアクトの解説の前にBRD_APPTWELITEの解説をご覧ください。
アクトの機能
サンプルアクトの子機からのパケットを受信して、アスキー形式で出力する。
アクトの使い方
必要なTWELITEと配線
役割
例
子機
サンプルアクトの子機設定 (例: BLUE PAL または RED PAL +AMBIENT SENSE PALにPAL_AMBアクトを書き込んだもの)
アクトの解説
インクルード
// use twelite mwx c++ template library
#include <TWELITE>
#include <NWK_SIMPLE>
#include <MONOSTICK>MONOSTICK用のボードビヘイビア<MONOSTICK>をインクルードしています。このボードサポートには、LEDの制御、ウォッチドッグ対応が含まれます。
setup()
ボードサポートの使用とLEDの動作を設定しています。
2行目では赤色のLEDを無線パケットを受信したら200ms点灯する設定をしています。最初のパラメータはLED_TIMER::ON_RXが無線パケット受信時を意味します。2番目は点灯時間をmsで指定します。
3行目はLEDの点滅指定です。1番目のパラメータはLED_TIMER::BLINKが点滅の指定で、2番目のパラメータは点滅のON/OFF切り替え時間です。500msごとにLEDが点灯、消灯(つまり1秒周期の点滅)を繰り返します。
ここではNWK_SIMPLE::logical_id(0x00)を設定し親機(論理ID=0x00)であることを指定します。
loop()
パケットを受信したとき、その内容を表示します。ここでは2種類の表示を行っています。
最初の出力は<NWK_SIMPLE>の制御データを含めたデータをすべて表示します。制御データは11バイトあります。通常は制御情報を直接参照することはありませんが、あくまでも参考です。
1行目は出力用のシリアルパーサをローカルオブジェクトとして宣言しています。内部にバッファを持たず、外部のバッファを流用し、パーサーの出力機能を用いて、バッファ内のバイト列を書式出力します。
2行目はシリアルパーサーのバッファを設定します。すでにあるデータ配列、つまり受信パケットのペイロード部を指定します。serparser_attach poutは、既にあるバッファを用いたシリアルパーサーの宣言です。pout.begin()の1番目のパラメータは、パーサーの対応書式をPARSER::ASCIIつまりアスキー形式として指定しています。2番目はバッファの先頭アドレス。3番目はバッファ中の有効なデータ長、4番目はバッファの最大長を指定します。出力用で書式解釈に使わないため4番目のパラメータは3番目と同じ値を入れています。
6行目でシリアルポートへ>>演算子を用いて出力しています。
7行目のSerial << mwx::flushは、ここで出力が終わっていないデータの出力が終わるまで待ち処理を行う指定です。(Serial.flush()も同じ処理です)
2番目の出力はより実践的です。ユーザが定義した並び順で書式を構成します。
1行目はアスキー書式に変換する前のデータ列を格納するバッファをローカルオブジェクトとして宣言しています。
2行目はpack_bytes()を用いてデータ列を先ほどのbufに格納します。データ構造はソースコードのコメントを参照ください。pack_bytes()のパラメータにはsmplbuf_u8 (smplbuf<uint8_t, ???>)形式のコンテナを指定することもできます。
13,14,17行目は、シリアルパーサーの宣言と設定、出力です。
最終更新